2008年03月11日

山月記に何を思うか

高校生のときに、教科書に中島敦の山月記が載ってて。これ読んでうおー!衝撃を受けたー!って人は少なくないと思うのよね。
俺もちょっと影響受けちゃってさ。屈折したエリート気取りの甘ちゃんにはちょうどいい本、と自虐してみたくなる程度には心に残ってるわけで。

とにかく俺にとって山月記ってのは李徴に共感を覚える話なんだ。俺は彼ほどの秀才でも無いが、どことなく屈折して自嘲癖のあるあたりにどうも自分を重ねてしまうってか。

ただ世の中には、この作品を反面教師として捉える人もいるらしくて、とても驚いたんだ。そういう人は虎にならないようにしようね!と肝に銘じるための作品として見てるんだって。

本当にびっくりした。そういう見方もあったんだな、と。なぜなら俺はむしろ虎になってしがらみから解放された李徴が羨ましくさえあったから。

確かに傷付くことを恐れず切磋琢磨して生きていこう、さもなければ畜生に陥るぞ、という教訓話に読めないこともない。てか原典はそんな話かもな。

けれど中島敦の山月記はやっぱり李徴って人間の屈折感を味わう作品じゃねーかなーと俺は思うわけで。だからどうしろとかこうするべきだったんだとか、そういうのじゃなくてさ。別に何かを見いだすもんじゃないっていうか。

逆にそう思わない人は、きっとしっかりしてる人なんだろう。
posted by Ming at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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